秋冬のグッズ(カフェオレボール)

陶器を出すにあたって、最近しみじみ思う。
あと数年後にさかざき展が始まっていたら、
さかざき展の陶器が出来なかったかもしれないと思う。

理由は、日本の陶器界の衰退にある。
窯元の廃業するところが後をたたない。

もちろん、この先もシンプルな皿やマグカップはある。
しかし、さかざき展で好んで使っていた興のあるものや
意匠性のあるものの大部分は姿を消しているだろう。

今回、川崎で出す「カフェオレボール」もそうだ。

え?カフェオレボールが?と思われるだろうが
そのカフェオレボールがである。

国産の“白磁”のシンプルなカフェオレボールが無い。
もちろん“白磁”にこだわらなければ有る。
しかし、白磁にどうしてもこだわった。

探しに探したが無い。

業界のことに詳しい情報筋に尋ねてみたが
「白磁のカフェオレボールは、もう現存しない」だった。

これはお手上げなのか・・・。

それでもあきらめきれず、少し昔のつてをたどって
上絵付け師の店にあたってみた。
すると、なんと有った!
岐阜の少しはずれの瑞浪というところにそれはあった。
上絵付け師の倉庫にしまってあったわずか300個。
それが現存する最期の“白磁のカフェオレボール”である。
その白磁がみごとな色である。
そして白の中にやわらかな優しさがある。
由来を聞いてみると、さすがそれがわかる。
この白磁を製造した窯元は「ヤマゴ陶業」といって
戦後、日本の陶磁器が盛んなころ
日本で1、2位の品質を誇る会社だったが
アメリカの貿易の失敗で廃業をせざるを得なくなり
もう現存していない。
カフェオレボールは
そこと懇意にしていた上絵付け師の主人が
廃業の際に「ヤマゴ陶業」から譲り受けた品だった。

執念が奇跡を呼んだ。
もちろんある数の全部を抑えた。
シリーズで来年の春にも出すつもりでいる。

このカフェオレボール、
手のひらにちょうどほっこりおさまるほど小ぶりで
可愛らしい。紅茶にもぴったり合う。

これに、さかざきさんの可愛いイラストが入る。
デザインとイラストには、かなりの気持ちが込められている。

是非、お楽しみにしていて下さい。

(それでは長くなりましたが、この辺で)








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さかざきちはる展のことや季節の話題等をお伝えしています。どうぞよろしくお願いします。

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